公開: 2023年4月28日
更新: 2023年4月28日
シャーマニズムとは、原始的な人間の社会で、シャーマンと呼ばれた、特殊な霊的能力の持ち主であるとされる人による、託宣(神や自然の意志を伝える言葉)を信じて、集団としての行動を決定する社会的慣習や制度を言います。
現在でも、未開のニューギニアの密林に住む人々の間では、シャーマンを中心とした社会が営まれています。シャーマンは、周囲の部族との戦いも決定する権力を持っています。古代の日本社会も、卑弥呼のようなシャーマンとその言葉に従って運営されていたと考えられています。
中国の史書、魏志倭人伝には、「倭の国は、女王、卑弥呼(ヒミコ)が治めており、卑弥呼は呪術を得意としている。」との記述があります。このヒミコは、現在の天皇家の祖先にあたると考えている歴史家は、少なくありません。